誰も説明してくれないHACCP。私たちとどんな関係があるの?
2018年に食品衛生法が改正され、「食」をあつかう事業者はHACCP(ハサップ)による衛生管理の実施が義務化されることとなりました。カツヤでも昨年無事適合確認事業者に登録されましたよ~。
一般消費者のみなさんにとってはなんとも馴染みのないように思われる「HACCP」。(しかも変な名称、ハサップって・・・笑)
でも実は直接目には見えないだけで、みなさんにもとても関係があることなんです。
今回は誰も説明してくれない(?)HACCP。義務化されたら私たちの生活とどう関係があるの?、を書いてみたいと思います!
主に衛生管理
カツヤはお米をあつかっていますので、お米で説明しますね!
みなさんが普段目にするスーパーなどにたくさん並んでいるお米。そのひとつひとつが、収穫した玄米から始まり、保管、精米・調整、出荷という生産工程を経て店頭に並んでいます。
「原材料の管理はきちんとされているのかなぁ・・・」
「ちゃんと衛生的な工場で生産されているのかなぁ・・・」
家族の口に入るお米。商品になるまでどういう環境で生産されたのか、もしかしたら不安になるかもしれません。
でもそれを確認しようにもなかなかできない!まさか工場見学に行くわけにもいかないし。そう、これまで各企業の「責任」において信頼で成り立っていたわけです。
そこでHACCP(ハサップ)
そこで登場したのがHACCP。
一般消費者のみなさんがこれまで確認しようにもなかなかできなかったお米の生産工程の衛生管理。これを事業者側できちんと整備して「この工場は大丈夫!」と公的に見える化したのが、このHACCPです。
つまり、HACCPを取得した企業のお米を「安心」して買ってもらえるようになりました!
カツヤの運用ルールをご紹介
HACCPの要求する衛生管理や方法はたくさんあり、それをここで全部紹介すると紙面が足らない!しかもみなさん読んでられないと思いますのでww、一部を紹介してみたいと思います。
トイレ清掃
まずはトイレ清掃!
(え?生産ラインとかじゃないの?)というお声が聞こえてきそうですが、いえいえトイレの衛生管理は工場にとってとても大事なんですよ。手や衣服への菌の付着をしっかりと防ぎ、生産現場へ持ち込まない。衛生管理の目的を明確にして清掃回数、消毒回数を決めています。
毎日キレイに!
施設内。周辺清掃チェック
施設内清掃は基本中の基本ですね!照明器具や床、壁、玄米保管場所まで毎日清掃します。
従業員健康管理
そして働く社員の健康管理を毎日チェック!手洗いをきちんとしたか、服装は?、体調はいい?、けがとかしてない?など、毎朝報告してから勤務開始です。もちろん体温チェックも!
温湿度記録
お米をあつかっていますから、原材料の品質管理維持のため、温湿度は徹底しています。高温だったり湿気が多いと品質低下につながります。
打川インタビュー
弊社社長の打川に話を聞いてみました!
筆者「HACCP取得にあたり大変なことはありましたか?取得して変化したことがあったら教えて!」
カツヤ社長 打川洋貴
HACCPが要求する衛生管理や方法など整備することが山ほどあり、取り組む前は不安の塊だったのは内緒です(笑)ただ、生産現場をHACCP仕様に変えていくにつれ、なぜ運用する必要があるのか?運用することにより何が得られるのか?など、従業員が少しずつ意識が変化していくのがわかりました。運用開始から約10か月が経った今は、健康状態の記録からトイレ清掃、設備点検まで運用ルールに沿った衛生管理が確立されつつあります!
筆者「なぜHACCP運用する必要があるんですか?」
これは明確です。消費者のみなさんが毎日口にする「食」の安全のため。見える化することにより(カツヤのお米は安心だ!)と信頼していただくことにあります。
山ほどあった整備項目をクリアしたカツヤのHACCP。消費者のみなさんに、より安心だね、と思っていただけたら幸いです!
HACCPのこと、わかってもらえたでしょうか?
みなさんの口にする毎日のお米。その衛生管理についてちょっとでも知ってもらえたらうれしいな♪
というわけで、これからもカツヤはより高みを持って取り組んでいきたいと思います!よろしくお願いします。